第51回有馬記念


レース施行時の状況
前年の有馬記念で敗れたディープインパクトは、本年は、凱旋門賞で失格(3着入線)となったものの、天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンカップを制し国内では敵なしの状況を保っていた。10月に引退を発表し本レースがラストランとなるこの馬を、ファン投票1位で送り出すこととなった。

そのほかにも、本年の牡馬クラシック二冠馬メイショウサムソン、天皇賞(秋)とマイルチャンピオンシップを制したダイワメジャー、メルボルンカップから凱旋したデルタブルースとポップロック、ジャパンカップ2着に健闘したドリームパスポートなど、中央競馬の年内最後のメインレースを飾るに相応しいメンバーが揃った。

当日の中山競馬場は、約11万2000人が来場し、前年同様、完全にディープインパクトの優勝ムード一色となりその行方に注目が集まった。


レースにまつわるエピソード
単勝人気では前年を上回ったディープインパクトであるが、評論家の中にはディープインパクトを本命にしない者もいた。と言うのも、調教で右回りを走っているにもかかわらず右手前を変えようとしなかったことや、その日の有馬記念前のレースがどれも時計の割りに上がりがかかっていることが、小回りの中山競馬場を3F33秒台で上がったことのないディープインパクトにとって不安材料と思われたのであろう。実際弟のニュービギニングが勝った6レースのホープフルステークスでは、勝ち時計がレースレコードであったにもかかわらず上がり3Fは平均で37.8もかかっていた。前日発売終了時点ではディープインパクトの単勝人気、複勝人気はともに一番人気であったものの単勝1.4倍、複勝1.0-1.0倍というオッズになっていた。これは複勝圏には確実に入るだろうが、1着になったときのみにしか払い戻しされない単勝馬券を買うのは怖いというファン心理を如実に表した現象と言えるだろう。しかしレースではそのようなしっかりと左手前に変えてスパートをかけ、大外を33.8の末脚で駆け抜けた。
2000m未満のレースを勝ったことのない馬が有馬記念を勝ったことはない。最高着順はカツラノハイセイコの2着が最高で、連対率もかなり低い。このジンクスが覆ったのは51回の歴史の中で初めてである。
GIを数多く制覇してきた武豊であるが有馬記念との相性はかなり悪く、2005年までに17回参戦するが1990年にオグリキャップでの1勝のみで、今回は久々の優勝となった。

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